2. 博士は旅慣れている

これは博士(工学)の仕事を紹介するコラムです。

今回は早くも2回目ですね。

研究をはじめようとするといろいろとわからないことが出てきます。そんなときは論文や専門書などの文献を読んだり同僚の博士に聞いたりするのですが、どうしてもわからない時は博士(わかる人)に聞きに行くことが一番です。

次に実験が始まると自分が所有していない装置で測定されたデータが必要になることがあります。そんなときは、装置を使わせてもらえる博士を探して、その人に頼みに行くことが一番です。その博士と研究についてディスカッションしていると思わぬ発見があり、研究が進むこともよくあります。

研究がまとまってくるとその成果を誰かに見てもらいたくなります。そんなときは学会に出かけます。日本国内でも毎月のように何らかの学会が開催されています。海外での国際会議と呼ばれる学会は、高級リゾートで行われる場合がほとんどです。学会主催者側としては、高級リゾートで学会を開くことでその学会にたくさんの人に来てもらいたいと考えているので、プライベートでは絶対行かないようなすごいところで学会があることもあります。飛行機で10時間くらいかけて年に何回も学会に出かけて、自分の研究を発表し、世界中の研究者とディスカッションします。自分の研究を紹介する以外にも他の研究者がどのような研究をしているか、世界的なトレンドはどのような方向に向いているのか、学会に出かけることは大事な情報収集の場でもあるのです。

研究成果を論文にして発表したり、国際学会に頻繁に出かけたりして、研究が評価されたり人望が備わってくると、国際会議に招待講演者として呼ばれるようになります。外国だと旅費の補助が出たりすることがあり、お得に海外に出かけて、自分の研究をアピールできます。

そのようなわけで、以下にまとめますように、だんだんと博士は旅慣れていきます。

  • 研究内容を博士に相談しに出かける。
  • 実験しに博士の研究室を尋ねて出かける。
  • 研究成果を発表するために学会に出かける。
  • 国際学会などに招待講演者として呼ばれて出かける。

どうでしょう、博士になりたくなりましたか?