講演会会社のR&D支援にて「UV硬化型樹脂の基礎と硬化過程の測定法及び評価・解析手法」と題して講演を行う予定です。
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https://www.rdsc.co.jp/seminar/140832
講座の内容
- 習得できる知識
- ・real time FT-IRを使用したラジカル系UV硬化型樹脂の反応率の追跡法
・シミュレーションによるUV硬化樹脂の反応率と収縮率の推定
・模擬UV硬化型3Dプリンターで作製された硬化物内の反応率と収縮率の分布
・ロールツーロールUVナノインプリントプロセスにおけるUV硬化樹脂の反応率と離型性の関係
・UV硬化樹脂のモノマー分子量と反応速度定数と架橋分子構造の関係 - 趣旨
- UV硬化性樹脂の開発に携わったばかりの方から、現場でフォーミュレーションの改良や物性測定をされている方、ジェルネイル、ナノインプリントや3Dプリンターで使われているUV硬化性樹脂に興味をお持ちの方を対象としています。
UV硬化樹脂は、硬化不良が出れば、照射強度を強くしたり、照射時間を長くしたりすることで、硬化が促進されほとんどの不良は解決されるのですが、わずか数秒間の硬化時間の中にもさまざまな研究要素があります。
当講演では、FT-IRやDSCを使用した硬化過程の測定法からはじめて、硬化過程のシミュレーションとその応用としてナノインプリントや3Dプリンターについて最近の研究を説明します。できるだけわかりやすく説明します。 - プログラム
- 1.UV硬化過程の測定
1-1. UV硬化樹脂型樹脂の分類
1-2. ラジカル系
1-3. カチオン系
1-4. アニオン系
1-5. ラジカル系測定法の分類
1-6. real time FT-IRとは
1-7. real time FT-IRの詳細
1-8. FT-IRの干渉系
1-9. 干渉系の安定性
1-10. 試料光学系
1-11. Lambert-Beer則
1-12. 高い再現性を実現するための工夫
1-13. KBrのUV吸収の補正
1-14. ベースライン補正
1-15. UV照射のタイミング
1-16. UV照射前後のスペクトル増減
1-17. 再現性の検討
1-18. 照射時間と反応率の関係
1-19. 照射強度と反応率の関係2.UV硬化過程の解析
2-1. 暗反応解析の基礎
2-2. 暗反応解析による重合停止反応速度定数のフィッティング
2-3. 塊状重合における見かけの反応速度
2-4. Anseth-Bowmanモデルの説明
2-5. Anseth-Bowmanモデルを用いた重合速度定数のフィッティング
2-6. 未反応末端の定量評価3.UV硬化過程のシミュレーション
3-1. ラジカル系の反応機構
3-2. 物質収支式
3-3. モノマー中の溶存酸素濃度の決定法
3-4. モノマー中の酸素の拡散係数の決定法
3-5 その他のパラメータの決定法
3-6 照射時間と反応率の関係について実験と比較
3-7 重合と停止反応速度定数の実験との比較4.UV硬化過程のシミュレーションの模擬3Dプリンターへの応用
4-1. 3Dプリンターの応用
4-2. 3Dプリンターの分類
4-3. 3DUVプリンターの詳細
4-4. 3DUVプリンターの課題(反応率と収縮率の分布)
4-5. 模擬3DUVプリンターの説明
4-6. 硬化物内のUV硬化樹脂の反応率分布
4-7. 硬化物内の収縮率分布
4-8. 反応率分布に与えるUV照射強度の影響5.ロールツーロールUVナノインプリントの離型性に関するトピック
5-1. ナノインプリントの応用
5-2. ロールツーロール方式とバッチ式の比較
5-3. UV硬化式と熱式
5-4. UV硬化式の課題(ナノ金型からの離型)
5-5. ライン速度とUV硬化樹脂の反応率の関係
5-6. UV強度とUV硬化樹脂の反応率の関係
5-7. ライン速度とUV硬化樹脂フィルムの表面弾性率の関係
5-8. UV強度とUV硬化樹脂フィルムの表面弾性率の関係
5-9. 反応率と表面弾性率の関係
5-10. UV照射方法と表面弾性率の関係
5-11. 100 nm以下のナノピラーのR2Rナノインプリントント