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2022年度化学機械プロセス工学研究室への配属について

 2022年度の化学機械プロセス工学研究室への配属を希望する学生へ

 2022年3月にて当研究室所属の田村和弘教授が定年退職されます。これに伴い,当研究室は瀧健太郎教授と多田薫助教の二人体制となります。研究テーマおよび学生への指導体制は瀧教授の下に統一され,多田助教と協力して一つの研究室として学生への教育と研究を行うことになります。

 化学機械プロセス工学研究室は,マテリアルプロセスイノベーション(材料とプロセスの技術革新)を目指しており,化学のわかる機械系エンジニアを育成する研究を実施しています。詳細は後日説明しますが,来年度の研究テーマとしては以下の内容を検討中です。今後配属可能人数や予算の都合により変更になることがあります。

4年生

  1. 複合材料の資源循環を目指したガラス樹脂材料界面の新規剥離法の開発(CREST)
  2. 二軸押出機のセンシングシステムの開発(企業共同研究)
  3. 紫外線硬化樹脂の液滴形状の解析とマイクロレンズアレイへの応用
  4. イオン液体回収プロセス評価シミュレータの開発

M1

  1. 高分子の分子構造と物理発泡特性に関する研究(企業共同研究)

今後とも我々の研究室を宜しくお願い致します。

化学機械プロセス工学研究室 教授 瀧健太郎

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特許登録のお知らせ

 
芝浦機械株式会社と国立大学法人金沢大学の瀧研究室が共同開発しました,メルトブローン不織布の製造装置に関する特許が登録されましたのでお知らせします。 
 メルトブローン不織布の原料樹脂は,極めて低い粘度が要求されるため,不織布以外に用途がありません。そのため、特別グレードとして原料メーカー各社は受注生産しており,市中のグレードに比べて高価です。また,自分たち用にカスタマイズされたグレードを製造してもらうことも難しいです。
 この発明では,市販の押出グレードや射出グレードの樹脂を高いせん断速度により分子鎖を切断し,低分子量化することで,流動性を増加させてメルトブロー装置に供給することで,メルトブローン不織布(マスクの不織布)を製造するものです。過酸化物などの添加剤は必要ありません。ワックス成分がほとんど含まれないため,目やにが発生しにくいです。
 不織布製造において様々な応用が期待できる画期的な発明です。ご興味のある方は,瀧(taki@se.kanazawa-u.ac.jp)までご連絡をお待ちしております。

特許番号 6949342
発明の名称 低分子量ポリマーの製造方法,メルトブローン不織布の製造装置および製造方法
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大学院生募集のお知らせ

瀧研究室では、大学院博士前期及び後期課程の学生を募集しています。

下記の通り、募集要項が公開されましたのでご覧ください。

瀧研究室に来たい学生で出願を希望する学生は、

瀧教授 taki@se.kanazawa-u.ac.jp

までメールをください。

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●令和4年度 自然科学研究科博士前期課程(追加募集)
 https://www.nst.kanazawa-u.ac.jp/admission/index.html

 出願資格審査申請期間 令和3年10月25日(月)~10月29日(金)
 出願受付期間     令和3年11月15日(月)~11月19日(金)

※外国において学校教育を修了又は修了見込の受験予定者がいる場合は,出願資格審査申請の要否を確認しますので,
添付ファイルの「Educational background and Employment record」を記入の上,10月21日(木)を目途に入試係あて御提出ください。
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●令和4年度 自然科学研究科博士後期課程(第2次募集)
 https://www.nst.kanazawa-u.ac.jp/admission/doc.html

 出願資格審査申請期間 令和3年11月16日(火)~11月22日(月)(土日を除く)
 出願受付期間     令和3年12月 6日(月)~12月10日(金)
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Post doctor fellowship

Now, Professor Kentaro Taki is recruiting a post doctor. A person who is an expert of chemical engineering, polymer science, or mechanical engineering has a potential to get the fellowship. The grant will continue for 5.5 years sponsored by the JST CREST. We are starting the project in this October, 2021. The post doctor fellowship job will start in April, 2022.

Please contact via e-mail: taki@se.kanazawa-u.ac.jp

Please visit the JREC-IN URL to submit your proposal.

https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D121100404&ln_jor=0&print=1

Kentaro Taki, Professor, School of Mechanical Engineering, Kanazawa University, Japan.

Professional field: Polymer chemical engineering, Polymer processing

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CREST採択のお知らせ

JSTの2021年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)の新規研究課題として,金沢大学 理工研究域機械工学系 教授の瀧健太郎が研究代表を務める課題が採択されましたことをご報告申し上げます。なお,本研究は4つの研究グループによる共同研究です。

研究領域 分解・劣化・安定化の精密材料科学
研究総括 高原 淳 九州大学 ネガティブエミッションテクノロジー研究センター 特任教授
採択課題 二重刺激誘起気泡核生成による異種材料界面の分解制御
研究期間 2021年10月から2027年3月まで(5.5年間)
予算規模 285,000千円(総額)

https://www.jst.go.jp/kisoken/crest/application/2021/210921/210921.html

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A-STEP(本格型)採択のお知らせ

株式会社ダイセルと金沢大学理工研究域機械工学系瀧健太郎教授は,科学技術振興機構(JST)の研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)産学共同(本格型):with/postコロナにおける社会変革への寄与が期待される研究開発課題への支援の令和3年度募集に応募し,新規採択課題として以下の課題が採択されたことをご報告申し上げます。

第3分野(機能材料)

採択課題名 バイオマスプロダクトツリーを実現する新規改質セルロースの開発
研究期間 2021年10月から2023年3月(1.5年間)
予算規模 20,000千円(全期間,総額)

https://www.jst.go.jp/pr/info/info1520/index.html

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卒論修論

2月18日の卒論発表会終了後に、ささやかな研究室の打ち上げをしました。今年はコロナ禍ということであらゆる集合系のイベントが中止になり、当研究室でも離散会を中止にしました。せめて卒論修論の打ち上げだけでもと、みんなで工夫して開催しました。開催時間は1時間、換気の良い部屋で、いつも顔を合わせているメンバーだけの会です。学生の皆さん、卒論修論お疲れ様でした。

2020年度打ち上げ

photo of female engineer working on her workspace
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令和3年度卒論テーマ

瀧研究室では、以下の4つのテーマについて卒研生を募集します。機械工学の学生に対応した装置開発を中心とした内容を取り入れています。

  1. 紫外線硬化された液状ゴムのFT-IR(フーリエ変換赤外分光法)による延伸挙動の測定装置の開発
  2. 紫外線硬化型3Dプリンタの自作と造形シミュレータの開発
  3. 二軸押出機を使用した環境調和型セルロースマイクロ粒子製造プロセスの開発
  4. ナノリンクルシート連続製造装置の開発

以上のテーマは、修士進学を前提とした3年計画の研究テーマです。瀧研究室では、多様性を大事にしております。女子学生を積極的に受け入れています。今年度の女子学生の比率は50%でした。

詳しいことが聞きたい人は、随時私の部屋(自然科学1号館C棟4階1C416)を訪ねてください。事前にメールをいただけますと助かります。taki@se.kanazawa-u.ac.jp

cute boy using tablet on floor with robots
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機械工学特別演習Bについて

機械工学特別演習Bについて瀧研究室では以下のように進めさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

 瀧研究室では,プラスチック成形加工に関する研究として,主に樹脂系の3Dプリンタの造形シミュレータの開発及び二軸押出機内の樹脂の流動シミュレータの開発と実験による検証などを行っています。瀧研究室では,企業と共同研究をしながら,特定の研究領域にとらわれることなく,エンジニアリングで課題解決しながら,研究論文をまとめていく研究スタイルをとっています。

 本来ならば,機械工学特別演習Bではミニ卒研として研究課題をさせてあげたいところなのですが,実験装置の数や実験スペースに限りがあることから,今年度に卒業を予定している4年生とM2の使用を優先させたいと考えています。誠に申し訳ありません。研究は,4年生で瀧研に来てくれた時に一緒にやりましょう。

 そこで機械工学特別演習Bでは,研究室で使える2台の3Dプリンタを活用しながら,LEGO Mindstorm EV3(https://youtu.be/OSS4XrOKl34)というロボットを使った「海洋プラスチックごみ問題」に関連したプロジェクトを考えています。私が高専出身なのでロボコンみたいになっています^^;。

課 題 プラスチックごみを片付けろ!

内 容 プラスチックごみに見立てたレゴのブロックを所定の場所に片付ける機能を持つロボットを作製し,プログラミングで動かしてください。3Dプリンタでオリジナルパーツを一つ以上加えてください。製作過程や完成したロボットの機能,動く様子を撮影して,プロモーションビデオも作成してください。

提出物 動くロボットとそのプロモーションビデオ(1 minくらいの動画)

提出〆切 2月2日17時

実施形態 4人1チームか,2人2チームで

例 4人1チーム分担例

1.撮影・プロモーションビデオの作成担当

2.ロボット製作と動作テスト担当

3.3Dプリンタ担当

4.プログラミング担当

利用可能な瀧研究室の設備

 ・ロボット LEGO® Mindstorm EV 3 6台(全員で同時並行に開発できます)

 ・撮影用カメラ DJI POKET 2とSONY VlogCam 各1台

 ・3Dプリンタ FDMとSLA 各1台

ロボットを動かしたり,3Dプリンタを使ったりするためには,パソコンが必要です。各自講義で使っているパソコンを持参してください。

*初めての試みなので,うまく行かないかもしれませんが,せっかく瀧研に来てくれたので,ぜひ,楽しんでいってください。